リップルは送金するたびに消滅していきます。
ビットコインのようにマイニングがなく新規発行される予定もありません。
リップルが消滅する仕組みになっている理由や消滅しているペースなどを紹介しています。
リップルは送金のたびに1drop減少していく?
リップル社が発行する仮想通貨のXRPは、発行総量が1000億XRPと決められていて、はじめに1000億XRPすべてが発行されています。
ビットコイン(BTC)は取引の承認時にマイニング報酬が付与されますが、XRPは取引承認時にマイニングが不要なので、マイニング報酬がなく、新規発行が行われることはありません。
ビットコインの通貨の最小単位が通称”satoshi”で、「1 satoshi=0.00000001 BTC」であるように、リップル(xrp)にも最小単位があります。
リップルの通貨の最小単位は”drop”で、「1drop = 0.000001 XRP」。
リップルの1回の取引(1トランザクション)ごとに、1dropの手数料がかかります。
この手数料の1dropは消滅して循環することはなく、誰にも使用できなくなるため、XRPの総量は減っていきます。
また、リップルアカウント(リップル入金用のアドレス)を作成する際に20XRPが必要になります。
ちなみに発行総量の1000億XRPすべてが市場に出回っているわけではありません。
ロックアップされたXRPが大量にあるからです。
ロックアップについては別の記事↓で記載済み。
[blogcard url=”https://pera-pera.com/ripple-3-145″]
減少する理由はスパム対策
なぜ「1トランザクションごとに0.000001xrp(=1drop)が破棄されて、消滅していく仕組み」になっているのかというと、スパム対策が目的となっています。
普通の頻度でXRPを送金して使う分には、微々たる金額です。
ですが、ネットワーク攻撃をしようと異常な回数のアクセスを試みると、わずかな手数料も塵も積もれば山となります。
攻撃者はコストがかかりすぎてXRPが尽きます。
攻撃する気を失せさせる抑止の効果もあると言えるでしょう。
リップルの消滅枚数は確認できる?
リップルの消滅枚数は下記のリンク先「TURF POOL」で確認できます。
1秒・1分・1時間・1日・1ヶ月・1年単位それぞれの消滅枚数を確認できます。
1秒当たりの消失数では、dropの単位が使用されているので、1drop=0.000001xrpで換算してください。
2018年3月6日現在のペースだと、1年あたりの消滅枚数は約130万XRP。
総量1000億XRPをこのペースで0にするには、7600年以上かかる計算になります。
これまでにすでに消滅しているXRPもありますし、今後XRPの消滅ペースはさらに早まっていくと予想されますが、それでも枯渇するまで十分な時間があると言えるでしょう。